ふらりと訪ねた国宝、松本城。別名は深志城。小学校くらいに一度訪問したことがあるため、今回で二度目の訪問となる。
この城は石川数正が築いた五重六階の黒塗りの天守で、国内でも数少ない現存天守となっている。つまり建造当時から戦火や失火で燃え尽きることもなく、明治維新後の破却や解体をも逃れ、修繕を繰り返し当時の面影を残したままとなっている数少ない天守なのだ。
そしてこの天守は、どの角度から見ても非常に美しい。まさに構造美の極み。城には当然ながら軍事拠点としての価値もありながら、権力の象徴であり、高度な建築技術を表すものであり、粋やセンスを表すものでもある。
明治維新後に破却を逃れた理由は、地元有志による転売阻止だったようだ。これほどの美しい城を残したくなる気持ちは、十分に分かる。
美はそれだけで守られる価値を生む、ということなのかな。
