レトロゲーム総合配信サイト「プロジェクトegg」にてリバーヒルソフトの名作RPG「BURAI」が配信されていたので思わずダウンロードしてやってみた。
いやー、これは懐かしい。リアルタイムでやっていたのは僕が中学校くらいだったと思う。友達の家にPC-8801mk2SRがあって、それで上巻をやった覚えが。MSX2を購入してからは、自分ちでもやったような。ちなみに音楽はSHOW-YAが担当。ゲームデザインは「ラスト・ハルマゲドン」の飯島健男(飯島多紀哉)氏。
それにしても当時子供ながらに「これはひどい」と思ったことがある。このBURAI、上巻・下巻と二部作のゲームなのだが、PC-8801においては「上巻」は発売されていたものの「下巻」が発売されなかったのだ。シナリオ面がウリなRPGだけに、当時PC-8801しか持っていなかった人は相当怒っていた…いや、呆れていたような。当時はDOS/V機はまだまだ上陸前夜で、パソコンは非常に高価なものだったので、高々ゲーム用途で買い替えようと思った人って少ないんじゃなかろうか。
ちなみに下巻はというと、その後、PC-8801後継にあたるPC-9801や他メーカーの家庭用PCであるMSX2、それに各コンシューマー機にて発売された。
結局BURAIは「上巻は好評・下巻はかなり不評」という結果に終わったゲームだった。下巻のほうはシナリオもゲームバランスもゲームシステムもかなりひどいものらしい。…らしい、というのは、私もどういうわけか上巻はクリアしたものの、下巻は触ったことすらないのでなんともいえない。上巻・下巻と二部作でリリースする予定でいたのなら、それほどつまらなくなるものでもないと思うが、上巻があまりにも好評だったので下巻に手を加えすぎて逆につまらなくなってしまったのか、スタッフが色々と代わったのが影響したのか、単なる一ユーザーの私には分からない。
ということで今やってみて改めて思うことは、やはり当時面白かったゲームは今やっても面白かった。確かにRPGとしてのシステム面であったりデータ量の多さ、グラフィックの面では今の時代のゲームの足元にも及ばないけれど、それを補う楽しさがある。想像を膨らませるようなシナリオと、感情移入度の高い個性的なキャラクタたちなど、ユーザーが精神面で介入できる余地が大きく残っているのだ。
逆に言えば、つまりそれだけ「未完成」だってことだが、それだからこそ面白いようにも感じられる。となると面白いと思わせるようなものを創作する時は、ものすごくその作品のクオリティを高くして完璧にしてしまうか、クオリティはそこそこにしておいてユーザーが移入できる部分をかなり多く取るか、極論で言えばこの二択なのかもしれない。
ちなみに私なら後者。
自分が好きだったゲームの続編の「グランドセフトオート サンアンドレアス」というのがPS2で発売されまして、公式サイトを調べる限りこれがまぁ、PS3だWiiだの時代に「アリなのか?」という微妙なグラフィック。
どうにもそのあたりが引っかかって、購入を躊躇していたんですが、ミッチョイさんのこの記事を読んで購入に踏み切りました(笑)。
ゲーム的に面白ければグラフィックのアラも想像力でカバー、と。
しかしハードが進化するごとにゲームのグラフィックもどんどんリアルになっていきますな。
もうこれ以上リアルなのは実写しかないんじゃないか?というくらいに。
それでも実写だと、、それはまた違う気がするんですよねぇ、、
「ラダトーム城」や「ローラ姫」の世界で「みのる」君みたいな思いっきり日本人な名前の主人公が活躍していた時代も遠き昔の物語ですな。
ブライ、、PC88、、懐かし過ぎます。
「プロジェクトegg」、いいですね。
FM-TOWNS派だった自分的には、X68系のゲームにチャレンジしたいところです。