先日パシフィコ横浜で開催された、私のような日本の城マニアならば連日でも通っちゃうイベント、お城EXPO2016でフォトコンテストが開催された。そこで、なんと私、とある賞を受賞してしまいました。
初めてのフォトコンテスト参加
今回のお城EXPO2016は、私が会員として所属する公益財団法人日本城郭協会が主催する初のEXPO形式のイベントだった。会員としては当然ながら盛り上げていきたいわけで、なんらかの形で協力できないかなあと思っていたところ、フォトコンテストが開催されることを知ったので応募してみたのです。ちなみに人生初のフォトコンテストへの参加で初受賞なので少しは自慢できるはず。でも賞そのものよりも、かの有名な小和田哲男先生名義での表彰状をもらったことのほうが、私にとって非常に名誉なことですので、自慢するならそこなんだが、その話を理解してくれる人は少ないであろう。
良い写真がアレしかなかった
で、応募するにあたり、数千枚はあるであろうお宝お城スナップから、自分で撮影した2枚の城の写真を選んだ。1枚はとある城の復興天守を撮影したもの、もう1枚はとある山城の大手門跡を撮影したもの。その2枚を選んで気づいたのは、どちらの写真も秘蔵の一眼レフカメラで撮影したものでも、お気に入りのマイクロフォーサーズで撮影したものでもどちらでもない。ポッケから飛び出したマイiPhoneで撮影したものだったのだ。城攻めに無駄な荷物持っていかないことが多いから、そうなっちゃうのよね。
まあiPhoneだろうがガンダムだろうが、性能そのものが表現を決めるものではないってことを俺が君らに教えてやるよあははと考えて、その2枚で応募したら1枚が入賞した。なんかまじで狙ってた人すんません。
コンテストで入賞する良い写真とは何だろう?(お城編)
コンテストで入賞する写真に求められる要素はなんだろう。審査員の方(プロの写真家さんたち)の話によれば、概ね次のようなものになりそうだ。(かなり意訳)
- パンフレットの写真のような綺麗さは求めていない
- 素材そのものの捉え方として、斬新な視点であることが重要
- 空を含めた、天候、光がもたらす色にもこだわる
つまるところ、コンテストに応募するような人にとっては当たり前なんだろうけれど、写真を通じて何を表現したいのかが重要なんだろうなあと思う。また、構図にこだわれば良いというわけではないが構図は非常に重要で、特に城を写すにあたっては、城を理解しておかなければ良い写真は撮れないだろうなあと。例えば城=天守を仰いで撮る人は多いが、堀を移さなければ意味がない等。
色については天気、時間、場所を根気よく選べば狙えるものではあるが、自分はそもそも城を「攻める」のが目的であって、「写真を撮る」のが目的ではないので、そういったことは恐らくこれからもしないと思う。
俺的超解釈による、良いお城写真の撮り方
完全に主観でしかないが、ずばり、良いお城写真とは「狙わずにして往時の風景を再現すること」だと思う。これ以外、他に考えられないっス。なので模擬天守・復興天守みたいな偽物の撮影は城マニア諸君は原則NG。復元天守は素材にこだわっている分だけまだ辛うじて良しとしたいが、そもそも見える「城」「天守」に捉われてはならない。むしろ復元された城をはじめとした対象物など、物理的に見えない方が良い。むしろ土塁だけで良い。土塁最強、空堀最強であろう。
望遠カメラで遠景を撮る人は、当時もその姿が肉眼で見えたのかまで検証するようにしてほしい。
往時の城、門、行き交う足軽や騎馬、飛び交う弓矢、つつき合われる槍、打ち放たれる火縄銃、投げられる石、かけられる熱湯、怒号の嵐、勝どき、落ち武者、つまりハゲ。
それら心の中で再現しながら、タイムスクープハンターなみにアブソリュートタイムとアブソリュートポジションを確認しつつ、その決定的な瞬間を撮影するのだ。なので、まずは特殊な交渉術くらいは身につけておきたいですね。