我が家ではコンビニ等で購入した飲料水以外の水(つまり水道水)を飲むときには「誘い水を飲む」なんて言い方をする。その理由はというと、2003年に放映されていた”世にも奇妙な物語~春の特別編”の”誘い水”の回のインパクトが妙に強くて、それからネタ的に”誘い水”と言うようになり、現在に至る、というのが経緯だ。まああの番組内においては誘い水は水道水ではなかったので、意味としては反対になるけれど。
ところで、蔵入り言葉大辞典さんによれば、本来の意味はこういうものらしい。
「よびみず」【誘因用語】
手押しポンプで汲み上げられる地下水は、冬は暖かく、夏は冷たい水です。夏の日照りが続くと、ポンプから水が出ないことがあります。こんなとき、バケツ1杯の水を注ぎ、手押しポンプを上下に何度も押すと、地下水が汲み上がってきます。このとき注ぐ水が「誘い水」です。このことから、ある物事を生じさせるきっかけとなることに「誘い水」は使われます。水道が普及して手押しポンプを見かけなくなり、「誘い水」の言葉もあまり使われなくなりました。
なるほど、そういえば、テレビかなにかでポンプに水を入れているシーンみたいなのを見たことがあるような気がする。
私が子供の頃は都内でも稀に手押しポンプを見かけたけれど、昨今すっかり目にしなくなった。路地やらなんやらをうろついていないし観察力が低下している、なんてこともあるのだろうが、昭和終盤生まれのノスタルジィ派としては、古き良き時代が遠く消えていくような気がして、なんだか寂しいものだ。