水戸に出張した。駅前にやつらがいた。
で、「やつら」なんて呼んでいるが、真ん中のボスは相当なツワモノだったらしいね。
若い頃は辻斬りしたり遊郭に通いまくったりの蛮行ばかりだったんだけど、18歳の時に読んだ司馬遷の『史記』伯夷伝に感銘を受け、学問を志すようになったらしい。その後水戸藩主になってからは大日本史を変遷したり、日本人として初めてラーメン食ったり、当時は肉食が忌避されていたのに牛肉食ってたりとか、黒人雇ったりとか、生類憐れみの令が出ていたあの時代に野犬数十匹を捕らえてその皮を綱吉に献上したこともあるんだとか。んでもって水戸黄門として有名な逸話になっている諸国漫遊はしていない。
彼の良し悪しは別として、我が強くて相当変わった人だったんじゃないかね。んでもってそんな苛烈さは歳月を経ても失われることはなかったのではないか、と。
どんな立場になっても忘れちゃいけない何かって、そういうものじゃないかな。
