ハウルの動く城 特別収録版
posted with amazlet on 07.02.18
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005/11/16)
売り上げランキング: 17127
売り上げランキング: 17127
父親の帽子店で日々、帽子を作りつづけていた18歳のソフィーは、ある日、荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老婆になってしまった。ソフィーはハンサムだが弱虫な魔法使いハウルと出会い、奇妙な共同生活を始める。
宮崎駿作品となると、どうしても「面白くなくてはならない」といった先入観のようなものをもって、期待してみてしまう。一様に「面白さ」というものもさまざまで、”もののけ姫”や”千と千尋の神隠し”に見られるようなメッセージ性であったり、”天空の城ラピュタ”のムスカのようなキャラクタの個性であったり、”となりのトトロ”のようなファンタジー性、全作品に共通する美しくも懐かしい風景描写、作風とマッチする、完璧にしてすばらしい音楽…と、その姿は本当にさまざまだ。
ここ数年はメッセージ性の強い映画が多かった宮崎作品。今回も何かそういった「訴え」がある作品かと思い見ていたが、どうもそういった押し付けがましいものはまったくなかった。純粋なファンタジー世界が展開され、ファンタジーのままストーリーは進んでいく。
魔法の世界の中にいるような感覚を持ち、物語の世界に入り込みたいところだが、ファンタジー過ぎるからなのか、私が大人になってしまったからなのか、個々のキャラクターに対する感情移入も、その世界観に浸ることも残念ながらできなかった。ストーリーが単純でなかったというのも大きな原因かもしれない。せっかくいい舞台が用意されているように思えるのに、残念なことだ。
ただ、分かりにくい部分は観る側が個々に解釈すべき部分なのだろう。そういう意味であれば、非常に謎解きの多い作品であり、見所は随所に存在する作品だ。…個人的には何度も観なければ意味が分からない映画は好きじゃないが。
