ジョゼと虎と魚たち(監督:犬童一心)

ジョゼと虎と魚たち(通常版)
アスミック (2004/08/06)
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 足の不自由な女の子ジョゼ(池脇千鶴)と、大学四年生の恒夫(妻夫木聡)のラブストーリー。観ている最中よりも、観終わってからじわじわとくる映画。

 両足は不自由で一人では歩けないけれど、そんなことは関係なく、常に強気で健気なジョゼ。憎たらしい口の利き方をするくせに料理がすごく上手かったり、見たことがないものを見ると子供みたいにはしゃいだり、一瞬見せる甘えた表情や仕草、セリフなど、男子的にはグッとくる部分をたくさん持っているかわいい女の子。それがジョゼの印象。

 でも結局は一生面倒見てやる的なことを言いながら、恒夫は怖気づいてジョゼから逃げてしまう。人はそんな恒夫を無責任な男と呼ぶかもしれないけれど、自分を賭してまでジョゼを守りきれなかったのは、考えすぎということもあるし、そこまでしか想えていなかったということもあるんじゃないかな。ただ、それはとても切ないこと。彼がよりを戻したと思われる元彼女の前でジョゼのことを想い、感極まって号泣するシーンは男としては泣けるんだけど、女性的には人によっては腹が立つのかもしれない。

 心に響いたジョゼのセリフ。

いつかあんたがおらんようになったら、迷子の貝殻みたいにひとりぼっちで
海の底をコロコロコロコロ転がり続けることになるんやろ。
でもまあそれもまたよしや。

 ジョゼの想いは終始一貫していたんだね。こんなことを女の子に言わせてはダメ。これまた切ない