レビュー:1917 (75点)

全編通してワンカットに見える作品作りが話題の映画。

ワンカットの技術面ひとつをとっても素晴らしいのだが、「長大な塹壕」「膠着した前線」「戦地を駆け抜ける伝令」といったテーマが、まさにワンカット撮影にフィットしている。

圧倒的な塹壕戦のリアリティには、塹壕戦がいかに戦線に膠着をもたらしたかを伺うことができる。この映画を撮影するにあたり、実際に長大な塹壕を築いたらしいのよね。

また、いわゆる防衛線としての塹壕だけではなく、野戦築城による即席の塹壕なども見ることができて、これは一種のドキュメンタリーとして観ても面白い。

ストーリーとしては特筆すべき点はないのだけれど、戦線膠着による緊張、疲弊を上手く伝えているという点で高く評価したい。

たださぁ、伝令の手紙、川で泳いだりしてビチャビチャだっただろうに解読できたんかね。。乾いてもパリパリで紙同士がくっついたり、文字が滲んでそう。

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