捨てるということと、やめるということ

スナフキンは、緑の古ぼうしを、いっそう深くかぶって、おびえたようにいいました。

「ありがとう。でも、いまも考えたんだけど、持ち物をふやすというのは、ほんとうにおそろしいことですね。」

※「ムーミン谷の彗星」内のスナフキンのセリフより

最近どうもモノを捨てることに躊躇しなくなった。不思議なほどに。

年末だからということもあり、少し身の回りの物を整理している。整理というか、捨てている。たとえば洋服。いつ買ったんだよ、という洋服、取っておいてあったりしません?うちには山ほどある。家着にすればいいやとか、眠るときに着ればいいやとか。そんな理屈で捨てないでおくTシャツとか。こういったたぐいのものは、結局着ない。

本も同じ。読み終えた本のなかで、読み返すような本以外はたぶん要らない。読み返すような、思い入れのある本やコレクションといえるような逸品は、それこそ捨てたくても捨てられないわけだ。

「いつか使える時」は、きっと来ない。だから、そんな思いでなんとなく取っておいているものは、いっそのこと捨ててしまえ。

この考え方は、新しい物事を始める時にも共通するかもしれない。新しいことを始めることはとても楽しいことだけれど、新しく始めたことが続かない場合は、と現状の重荷が新しいことを阻害しているからかもしれない。であれば、古いことをやめて、新しことが入り込むスペースを作ってあげないとならない。

トレードオフ。新しいことを始める前に、まずは自分のすきまを、つくろう。