イオンのネットスーパーが品目を増やす価値とは?

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みなさんこんにちは。

今回取り上げてみたいテーマ
*ネットスーパー/「イオン」が地域商品を拡充。取扱い品目を現在の2倍の約2万5000へ

流通業界におけるIT投資の昨今のトレンドといえばオムニチャネル。オムニチャネルとは、顧客の購買に関わるチャネル(経路)を複数用意し、かつそれぞれが連携するモデルです。

例えば米Amazonがリアル店舗(本屋のこと、あえてこう書きます)をシアトルでスタートしましたが、あれなんかはまさしくオムニチャネルの一つの形態であると言えるでしょう。リアル店舗のほうで売っている本の値段はネットのAmazonと同額、そしてリアル店舗で購入した履歴についてはクレジットカードの情報に紐付いて、ネットのAmazonの購入履歴に記録されます。顧客はリアルな店舗で実際に手にとってみて、それをネットで買うという手段も取れます。(ショールーミングなどと言われる)

それにしたって、本屋を破壊してきたAmazonが本屋を再構築するとは驚きですね・・

さて、話を戻してイオンですが、今回25,000品目に倍増と言われていますが、それが多いのか少ないのかピンとこない。そこで調べてみたところ、正確なデータは確認できませんでしたが、以下の記事からは10万品目といわれているとのこと。

イオン、ネットスーパーで地域商品拡充 2.5万品目に倍増

ただ一般に10万品目を超えるという総合スーパーの店頭の品ぞろえに対し、ネットで紹介する商品は1万2000品目前後に絞られていた。種類も大手メーカーのブランド品やPB「トップバリュ」が中心だった。

競合するネットスーパーの品目は実店舗の規模などにもよるが、1万~3万品目とされる。イオンは地域で人気のある商品を中心に品ぞろえを広げて集客力を高める。

品目を増やせば確かに集客力は高められるでしょう。が、それでも実店舗に比べて品目数が4分の1と控えめ。それはなぜかということですが、実店舗とネットスーパーは基本的には連携していて、
在庫は実店舗で持っているものを使っているからですね。恐らく生鮮を扱っていることも影響しているのでしょう。

が、セブン&アイはイオンよりもさらに先に進んでおり、以下のようなサービスを大々的に開始します。

セブン&アイ、食品90社と通販専用商品 170品目そろえる

セブン&アイは11月からグループ横断の通販サイト「オムニセブン」を本格的に始める。セブンイレブンやイトーヨーカ堂、そごう・西武、ロフトなど専門店で扱う180万品目をそろえ、宅配のほか、全国のセブンイレブンで受け取りや返品できる。

オムニセブンが実現されることで、圧倒的な品目数を誇るわけですが、なによりそれを顧客に届ける術として「セブンイレブン」を活用できることがセブン&アイの強みですね。大型店舗を主体として展開するイオンは、小売店としては「まいばすけっと」を「ミニストップ」を持ちますが、
あわせても3,000店舗弱であり、セブンイレブンの18,000店舗には遠く及びません。

ということで結局結論としては、今回イオンがネットスーパーで品目を増やすこと自体は戦略としては間違っていないのですが、それがさして大きな成果を生むとは思えず、逆にイオンは顧客に届ける力が不足しているのでは?という印象を持ってしまいました。どちらかというと「まいばすけっと」の店舗数を増やしたり、流通に力を入れるべきなのではないかと。
※あくまでオムニチャネルの観点ではです。モールとしてのイオンは成功しているように見受けられますし

ネットスーパーを始めとしたオムニチャネル戦略の鍵の一つは、ラストワンマイルである。
それが私の結論です。

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