CEOと会長の交代でTwitterの収益は改善される?

Twitter

こんにちは。

今回とりあげてみたいテーマ
*ツイッター/取締役会長にグーグル元最高事業責任者・コーデスタニ氏を起用

オミド・コーデスタニ(Omid Kordestani)氏はGoogleとGoogle親会社のAlphabetの上級アドバイザー。Google以前はNetscape(ブラウザ覚えていますか?)とHewlett-Packardで幹部を歴任。また、スタンフォード大ビジネススクールでMBAを取得しています。

コーデスタニ氏はGoogleの11番目の社員で、今のGoogleの収益モデル、ビジネスの基盤を作った人であるといわれています。キーワード連動型広告などですね。

そんなコーデスタニ氏が起用されるにいたった理由はTwitterの収益を改善する(伸ばす)ことなのでしょうが、2015年Q3のTwiiterの決算状況については、このような記事がありました。

ツイッター、第3四半期は赤字幅縮小 低調な売上見通しで株価急落

米短文投稿サイトのツイッター(TWTR.N)が27日発表した第3・四半期決算は、売上高が前年同期比57.6%増の5億6920万ドルとなった。

純損失は1億3170万ドル(1株当たり0.20ドル)と、前年同期の損失1億7550万ドル(同0.29ドル)から減少。特別項目を除いた1株利益は0.10ドルだった。

トムソン・ロイター・エスティメーツによるアナリスト予想は売上高が5億5940万ドル、1株利益が0.05ドル。いずれも実績が予想を上回った。

一方、第3・四半期の月間平均アクティブユーザー数は3億2000万人となり、前四半期の3億1600万人から増加したものの、アナリスト予想の3億2400万人を下回った。

また、ツイッターが公表した第4・四半期売上高見通しは6億9500万─7億1000万ドルで、アナリスト予想の7億3970万ドルを大きく下回った。

前年同期と比べて売上は57.6%増、準損失は4000万ドル強の減少。ユーザ数の増加は予想よりも伸びず、停滞感がある。

また、売上は伸びていますが、その内訳はというと

TwitterのQ3決算は58%増収、MAUはアナリスト予測に届かず

売上高の内訳は、広告収入が前年同期比60%増の5億1300万ドルで、そのうち86%をモバイル広告が占めた。データライセンシング収入は同37%増の5600万ドルだった。

平均月間アクティブユーザー(MAU)は3億2000万人で、前年同期から11%増加し、前期をわずかに1%上回った。モバイルからのアクセスがMAU全体に占める割合は約80%だった。アナリストらはMAUを3億2400万人と予測していた

との状況で、今はモバイルユーザ向けの広告ビジネスに大きく依存している状態が生まれています。ユーザ数の増加率が低迷するなかで、収益構造を改善するには、これまでのように新規ユーザ数を獲得していく戦略よりも、まずは既存のユーザ(特にモバイルユーザ)を対象に、新たな収益源を創り上げる必要がありそうです。

そのためにCEO、新会長がそれぞれ就任するに至ったわけですが、果たしてTwitterの既存のビジネスモデルにおいて広告ビジネス以外に、利益率の高い収益源を増やすことが出来るのでしょうか?あるいは広告による収益をより改善していくためには、Twitterは何をするべきでしょうか?

この例をもとに、モバイルユーザの収益化モデルについて、昨今のトレンドや今後の方向性などを探りたいと思います。

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