そういえば書き忘れていたけれど、先日、「ブラッド・ダイヤモンド」という映画を試写会で見てきた。アフリカ・シエラレオネで実際に起こった内戦を舞台とした社会派アクション映画だ。レオナルド・ディカプリオが主演している。今回、”見出し”を使ってみるので、全体のバランスと統一感があまりない文章になっているかもしれないが、その辺はどうかご容赦を。
物語の重要なファクターとなる”コンフリクト・ダイヤモンド問題”
この物語の重要なキーとして、コンフリクト・ダイヤモンド問題が存在する。では、コンフリクト・ダイヤモンド問題とはいったい何だろう?? という方も多いのではなかろうか(自分も含む)。goo辞書によれば、
アフリカの紛争国において,反政府武装勢力が不法に採掘するダイヤモンド。密輸を行うことで武装勢力の資金源となる。国連安全保障理事会が該当ダイヤの禁輸決議を行うなど,国際的な対抗措置が取られている。紛争ダイヤ。コンフリクト-ダイヤモンド。
とのこと。主人公はこのような歴史背景を舞台とし、物語は進んでいく。
TIA(This is Africa)
作中、重要なシーンの多くは「内戦」環境でのアクションシーンである。この内戦の様子が目を覆いたくなるような酷さなのだ。いや、映画として酷いのではなく、内戦というもの自体がとても残酷で、酷い。革命統一戦線(Revolutionary United Front、略称RUF)が行う殺戮シーンは本当に見ていられないおぞましさ。手を切り足を切り、子供を麻薬漬けにして少年兵として育て、少年兵に銃を乱射させ一般市民を無差別に殺害する。そんな過酷な史実が、非常にリアルに再現されていた。
ディカプリオが好演
ディカプリオといえば個人的には綺麗目な役回りしか目にしていないため、こういった(色々な意味での)汚れ役が似合うのかどうか甚だ疑問に思っていたのだが、想像以上の見事な演技。心のうちに抱える苦悩をかみ殺すかのような表情と演技はさすが。
彼はそのルックスで損してるんじゃなかろうか。単なる恋愛イケメン俳優ではなく、キャラクターが抱える喜怒哀楽などの感情を巧く表現できる俳優だと思うのだが。
終盤が残念
本作の上映時間2時間23分。映画としては長いほうに部類されるが、物語の展開は非常にスピーディーで、見ていてダレる部分は殆どない。特にアクションシーンはまさに「手に汗を握る」な状態。ハラハラドキドキ楽しめる。が、終盤がイケていない。具体的に書くとネタバレになってしまうので書かないが、ストーリーをしっかり締めすぎている感じだ。何もそこまで物語を進めなくとも・・・と思ってしまった。綺麗な終わり方ではあるが、観客に余韻を持たせるようなものではなかった。
エンドロール(前)は不要
終盤も悪ければ、エンドロールに入る一歩手前も悪かった。あえて明確にエンドロール前に監督の「想い」を文で入れるのはナンセンスだ。そんなもの映画を観ていれば観客は分かることだし、そもそも映画監督なのだから、そういった「私がこの映画で伝えたい大事なこと」みたいなものは、映画本編でしっかりと伝えられるよう努力すべきだ。本作では映画本編で監督の意向は十分に伝えられているのに、なぜあえてエンドロール前に無駄なコメントを入れたかったのか理解に苦しむ。
総括
演技面のことを書き忘れたのでここで書かせてもらうと、ヒロイン役のジェニファー・コネリーは微妙だったが、ディカプリオとジャイモン・フンスーはかなりの好演。テーマもストーリーも基本的には素晴らしかった。
一方、ストーリーに関しては「ここまで描かなくてもねえ」というのが正直な感想。監督が頑張りすぎたような気がする。家族愛、恋愛、戦争、ダイヤモンドにまつわる真実など、盛りだくさんではあるが、その分それぞれが薄っぺらくなってしまったのが残念。作品のテーマについては深く考えさせられた。
2007年4月7日より全国ロードショー。




