2部作の前編(といっても本来は4時間超の1本作だったらしい)。チェ・ゲバラがキューバに上陸するところから、サンタ・クララを制圧し首都ハバマに迫るまでと、キューバ革命後にチェによる国連演説の模様を描いている。
伝記モノとしては事実を周到しつつも至極淡々としている印象。無駄な脚色がないのには個人的には好感を持てるけれど、映画ならではの色を求める人にとっては不満なのかも。あとはチェ・ゲバラについて何の知識も持っていないとなかなか難解なのかもしれない。この作品を観るにあたっては、詳しいことまで知らなくとも、何を成し遂げ、どのような人物であったかといったことは触り程度は知っておいたほうが良さそう。
20世紀のカリスマと称され、世界中の革命家から愛され、かのジョン・レノンがハイスクール時代に「世界で一番格好のいい男」とまで言ったといわれているチェの魅力は、自らの道を一心不乱に進みとおすところにある。つまり彼はブレない男なのだ。主義主張は異なれど、男なら(いや女性もかもしれないが)誰もが憧れるような内なる強さを秘めており、その強さは決して衰えることはない。「祖国か、死か」。自らの主張に命をかけるということ。そしてその主張は私欲を含むものではないこと。革命の本質について、彼の生き様を通じて私たちも垣間見ることができる。そして改めて思うことは、革命だなんて軽んじて使っちゃいけない言葉だということ。革命ってのは、きっと私が想像する以上に重いものなんだ。
ちなみに主演のベニチオ・デル・トロ、チェ・ゲバラにそっくり。
予告編