手を前に掲げたら、そこには何本の指が見える?親指を除いたら、そこに見えるのは4本の指。その答えは間違いではないけれど、常識にとらわれ過ぎて、物事を広い視野で見れていないのだ。指の向こう側を見れば、相手の顔が見え、また指はぼやけて8本に見える。これは、単に事象を見るのではなく、事象の先にあることや、事象から発生する新たな事象、そこから想像されるもの、そして事象の根本に目を向ける、ということをあらわしたシーン。
ユーモアがもたらす笑い、笑いがもたらす生きることへの活力。その笑いの力の素晴らしさと、相手と真摯に向き合う姿勢について非常に考えさせられ、感動させられた。とかく医者として患者の性別・職業・治療を受けているベッドの番号といったいわば枠組を捉えるのではなく、そこにいる一人の人間としっかり向き合い受け入れるということは、今の医療現場においても忘れてはいけないことだろうし、それは医療以外の分野、私たちの日常生活のうえでも決して忘れてはならないことだろう。それは、日本語で言ったら「おもいやり」という言葉が近いのかもしれない。
パッチ・アダムスは実在の人物で、無料で医療サービスの受けられる病院「ゲズントハイト・インスティテュート」の建設という夢を掲げ今も活動中。私欲ではなく、「誰かのために」という自らの強い意思で奔走できる人は本当にかっこいいなあ。