レビュー:ドラゴン・タトゥーの女

ドラゴン・タトゥーの女は、その名の通りのハッカーの女と、リサーチ能力に優れたジャーナリストが強力なタッグを組み、事件の闇に迫るサスペンスである。主演はダニエル・クレイグとルーニー・マーラ。

この作品のとてもユニークな視点は、およそ40年前の事件の真相について、それこそファクトが何も得られない段階から探っていくという点である。サスペンスというよりは、リサーチ手法に関するドキュメンタリーに近い印象さえ受ける。なにせ主人公は刑事でも警察でもない、記者なのだ。ゆえに記者の視点を持って、この作品は結末となる真相へと向かう。

ルーニー演じるドラゴンタトゥーの女も面白い。サイバー空間でのハッキングのみではなく、物理的な盗聴器の仕掛け、ソーシャルエンジニアリングなど、そのハッキング手法は多彩であり、ハッカーという存在の特徴を見事に演じている。やや出来すぎではあるが。

続編が作られるなら是非観てみたい作品の一つなのは間違いないが、主演の二人を変えてしまったら別の作品になるのが懸念点。