レビュー:ボーン・アルティメイタム(83点/100点)

ジェイソン・ボーンシリーズ3作目。

このシリーズで面白いなと思うところは、ボーンはCIAからしてみれば脱走者であり、危険人物であるわけなんだけど、常日頃から一挙手一投足を監視されているわけではないんだよね。たぶん。

監視の目を振り切られてロストするというのもあるが、彼が国家間を簡単に移動できてしまうのは、パスポートそのものでの検知の仕組みが弱いとも言える。それはなぜだろう?

CIAに所属していたボーンには、一作目でも出てきたように、複数の国、氏名によるパスポートを所持している。そして、その全てはもちろんCIAには把握されている。

それにも関わらず、本作ではアメリカ入国時にしかその使用は検知されなかった。つまりアメリカ政府は、他国の入国管理までに口を出す正当な理由が提示できないのだ。

あとは街中の監視カメラを追いかけるにも、人を派遣するのにもコストが発生するわけで、世界中のあらゆる場所に網を張るほどのコストをかけることができないのかもしれない。

というような、作品そのもののストーリーよりも、CIAを脱走したスパイの追いかけ方と、それを回避するボーンの知恵を観るだけでこのシリーズは十分面白いのだ。

ボーンの失われた記憶が解明されていくくだり、それとともに明らかになるCIAの疑惑ももちろん面白い。

だから二度美味しいよね。