
早く家に帰って、大切な家族のとの時間を、もっと大事にしよう。一言で言えば、そんなふうに思える映画。
ストーリーは至ってシンプル。余命宣告をされたシングルファザーが、自分がこの世からいなくなった後のことを考えて、4歳の息子の里親探しをするという話。
実にシンプルなストーリーだけれども、その誰しもが主人公と自らの人生を重ねて観てしまう。それはきっと子供がいるとか、いないとかに限らないだろう。
死は誰しもに訪れるものだから、その普遍的なテーマが、私たち観るものに深い印象を残す。そして人生とは何か、死ぬということは何かと考えさせられるのだ。
最後まで描ききらないのもいい。とても深いテーマに対して、真摯に、丁寧に向き合っていて、あらゆる描写に製作者側の配慮を感じる。
こういう映画を、良作というのだろう。その感覚は、きっと、間違いない。