映画「アド・アストラ」を観た

そう遠くない未来、地球外生命体の探索のために冥王星に飛び立ち、そして消息を絶った父を、その息子が人類の存亡をかけた危機の回避と、父を探すという二つの目的のために、これまた宇宙に飛び立つというストーリー。

説明が冗長になったが原因不明の大規模なサージにより、人類が危機に瀕しており、その原因がお父さんなんじゃないの?だから息子くんメッセージ送ってやめさせたげてよという話。ちなみに父がトミー・リー・ジョーンズで息子はブラピだ。

トミー=宇宙人という発想はきっと日本人にしかできないが、彼は本作では限りなく宇宙人に近い地球人を演じている。

で、ストーリーそのものは別段面白いものでもない。また、例の如く唐突に現れる凶暴化した宇宙猿や、初代ガンダムの大気圏突入シーンを彷彿とさせるブラピの宇宙遊泳シーンやら、とんでもシーンが多くてその辺りは笑いどころでもある。

一方で、実に秀逸だなと思った点は、静かなる宇宙、孤独なる宇宙、そして孤独なる我ら地球人をしっかりと描写している点である。主人公の心の平静とも共通するような、少し悲しささえ感じさせる宇宙の静けさの表現が実にうまい。だからストーリーそのものがありきたりであっても、最後まで飽きずに観れてしまうのだ。

なお、リブ・タイラーも出演している。もはや日本人にとって往年のスター枠にも入る3人の出演で、結構な豪華さを感じる。リブ・タイラーは年老いても全く変わらず美人である。父親譲りで口がデカくて良い。

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