映画「侍タイムスリッパー」を観た(100点)

一日暇な日ができたので映画でもみようかなと思っていたら、拡大上映する話題作として、表題の映画のことを知った。

タイトルからしてなんとなく展開が想像できるコメディ映画っぽいが、インディーズながら、ここまで話題性を持って拡大上映に至る理由はなんだろう。そんな気持ちから観てみたのだか、なるほどこれは傑作だった。

話としては幕末の侍が現代にタイムスリップするという、異世界転生モノに近いものである。その事態から生じるさまざまなギャップが笑えるというのは容易に想像できることだが、この映画の凄さは、時代劇に対する圧倒的なリスペクトなのだ。その点では、時代劇が廃れつつある現代社会に対するアンチテーゼともいえる。

我々が普段なんとなくみている殺陣が、実に奥深いことも観て取れる点も素晴らしい。クライマックスの気迫のこもった演技は、劇中の言葉そのもので、そこには二人の侍がいるのであった。

時代劇や幕末の歴史に少し詳しければ、その楽しさは増すが、全く知見のない方が観ても、コメディとヒューマンドラマの観点で十分に楽しめると思う。なにより出演者全員、その時々の表情がとても素敵なので、観ていてしっかり感情移入できるに違いない。

コメディ、時代劇、歴史ファンタジー、ヒューマンドラマ等々、様々な面白い要素が、それぞれ手を抜かずにしっかり詰まっている。抜かりなく、とても丁寧な作品。こういう映画こそ、お金を払って観るに値する十分な価値がある映画。

拡大上映を機に、多くの方の目に留まる作品になりますように。とってもオススメです!