うおはな 大塚南口店の思い出

Otsuka
JR山手線 大塚駅の南口を出て徒歩2分程度のところに、「うおはな」という居酒屋さんがかつて存在していた。かつて、というのは、これまた先日知った衝撃の事実であるが、うおはなは閉店したらしいのだ。それは、今年二番目のショッキングな出来事だった。

僕は南大塚に居候&移住していたことがあって、その際に頻繁にお世話になっていたのはこの「うおはな 」と、「65 大塚店」だった。今となっては、もうどちらのお店も閉店している。

「うおはな」は、美人のお姉さんが一人、あとは板前さんが一人といった構成で切り盛りしていたお店で、漫画家や芸能人などの著名人もちょくちょく顔を出すお店だった。お姉さんはお店の料理に大変誇りを持っていて、いつもどれだけ素晴らしい食材なのかを丁寧に教えてくれるし、日本酒を出して貰えば貴重なお酒ばかり、あげく、常連さんに対しては、ちゃんと計算してくれているのかわからないくらいの、飲み放題状態であった。価格も驚くほどに安かった。

3年ほど前のことだろうか。その頃には僕も大塚から他所へ移住し、大塚という街にも久しく行かなくなったある日、久しぶりに「うおはな」を訪れる機会があった。

久しぶりに訪問した僕らを当然のごとく歓待してくれたお姉さんだったが、僕らのお酒が進むにつれ、こんなことを打ち上げてくれた。それは、

  • お姉さんの仲の良かったor大切だった人が亡くなった
  • 死んでしまったらおしまい、どんなにいろんなものを持っていても
  • だから、今まで貰ったり買ったりしても身につけることがあまりなかった貴金属を身に付けるようにした
  • やりたいことをやらなくちゃ

この話はなんだか感慨深いものがあって、ずっと心に残っていたのだ。

そして、閉店との話。

もう大塚に行っても、そこにあったはずの「うおはな」はもう無くて、そのお店に行けば必ず会えるはずだったお姉さんと会えないのは本当に本当に寂しいこと。でも、あの時の話の通り、お姉さんが自分でやりたいと思っていたことをやるためにお店を閉店したのならば、心の底から応援したいと思っている。

お姉さん、今まで大変お疲れ様でした。たくさんの美味しい料理とお酒を、本当にありがとうございました。最後にご挨拶も御礼もできず、申し訳ありませんでした。

いつかまた、どこかでお会いしたいです。どうかその日まで、お元気で。