個人事務所を持ってみた

唐突ながら個人事業主としての事務所を持ってみた。「所有しない時代」であるこのご時世において、あえて事務所を借りた理由は、いくつかある。

まず複数社の顧問業という安定した事業収入があること。すべての顧問業がストップして無収入になっても、事業の蓄えのみで2年間は事務所の維持費を支払うことができる。また、生活費は他で稼げているので、そもそも事業そのものが趣味の範囲になっている。つまり趣味の空間の確保である。男のロマンということにしておく。

次に、SOHOが苦手であること。居住と業務を物理的に分離していても、空間は同じであると精神的にダレるのだ。当然に生産性は落ちる。これは過去3年の裁量労働やリモートワークの経験に基づくものだが、上手くやれる人もいるだろうし、人それぞれな領域にも思える。私は上手くやれないし、また、ひどいときは映画とか観てしまうし、普通に寝る。

そして、仕事柄、誰かとコワーキングする予定がなく、というかコワーキングが難しいため、コワーキングスペースでは意味がないことも理由である。そもそも人見知りの激しい日本人にコワーキングって向いてるんだろうか?との偏見もあるが、この領域の深掘りは、たくさんのリア充様を敵に回してしまう気もするので、やめる。

レンタルオフィスという選択肢もあったが、安価な部屋は窓なしの働き蜂の団地みたいな感じでもあるし、レンタルオフィスは坪単価で考えればコストパフォーマンスが最悪である。ていうか、すこぶる狭い。タコ部屋とまでは言わないが、好きで使っている人はいないんじゃなかろうか。

バーチャルオフィスは論外。あれは詐欺師しか、借りる意味を見いだせない気がする。基本的に体裁を取り繕うためだけのものでしかない。

ということで貸事務所なのだが、個人的に一番大きい理由は、子供の送り迎えの拠点として最適な場がちょうど空いていたということなのだ。送りも楽、急病時などのお迎えも楽。どの駅からも遠いがオサレストリートの片割れにあり、小洒落たカフェが点在しているので、ちょっとした打ち合わせには事務所もカフェも使える。実際にはこれが理由の9割である。

なお、本日が開所記念日だが、机は間に合わず、オフィスチェアだけがある。

椅子だけで仕事をするのは辛いということは別にしても、このオフィスチェア、アイリスプラザの1.6万の安物のわりには自宅で使っている10万のエルゴヒューマンに匹敵する座り心地で、大変素晴らしい。但し諸々の素材は安っぽいので、耐久面においての不安はあるが…