AAR:Startup Company vol.1 創業

経営ゲームが好きだ。実際の企業経営はもっと好きだが、ゲームにおける経営は無茶し放題である。国内の経営ゲームはただの作業ゲーであってクソだが、最近は「Software Inc」など、海外企業がいい仕事をしている。昔は日本の会社というか光栄がトップマネジメントやエアーマネジメントなど良い仕事をしていたのだけれど、最近ダメだよね。

本作は、Steamの今期のセールにて、通常¥980のところを税込¥686で購入した。いわゆる「早期アクセスゲーム」に分類されるゲームであり、まだ開発段階といったところ。開発中だからってのもあるが、セールでなくても安すぎだろう。ちなみに日本語はサポートされていないが、ワークショップにて有志によるModが公開されており、それを使って日本語化が可能である。ありがたいことです。

会社名を決める

まずは会社名を決めるところからゲームは開始される。私はセキュリティエンジニア、いわゆるホワイトハッカーを集めた企業を創業することにした。日本語化されているとはいえ企業名などは英語がよいかと思い「Superhackers Inc」にした。日本語名は「株式会社スーパーハカーズ」だ。我々はスーパーハカーの集まりである。なんのひねりもないが、こういうのはダサいほうがいいんのだ。我々は主には企業に対するサイバー攻撃等のハッキング行為をもって、世界制覇を成し遂げるのだ。いやちがう守る側になるのだ。

CEOをつくる

CEOの名前は「電脳寺太郎(Taro Dennoji)」とした。そこはかとなくダサい名前だが、彼は米国国防省のハッキングによって、旧ソ連との核戦争発生を未然に防いだという伝説を持つスーパーハカー(という設定)である。なお核戦争を未然に防いだというのは事実だが、その原因は電脳寺氏がソ連側の軍事ネットワークに侵入し核のボタンをポチポチして発射寸前までしてしまったため(という設定)である。つまり原因を作ってしまったのも彼(という設定)なのだ。

なお、CEOのアバターを作成するときに「Manager」なのか「Accountant」なのかを選ぶことで、得られるボーナスが異なるようだ。Managerはマネジメントのプロとしてすべての従業員の仕事が10%早くなるし、Accountantはその名の通り会計に強い設定なのか、コストが10%削減される。攻めの経営か、守りの経営か。現実で言ったら後者のほうが圧倒的に良さげだが、ここはあえてスタートアップらしくManagerにした。ハカーという選択肢で、逮捕リスクがあるがバンキングトロイやフィッシング詐欺、ビジネスメール詐欺、ランサムウェアで無限に収入を得られるオプションがあっても良かったかもしれない。でもそれだと別のゲームになるや。

プロダクトをつくる(市場を選ぶ)


続いてプロダクトのカテゴリと名前を決める。カテゴリは日本語化されているものでは「ソーシャルメディア」「通販プラットフォーム」「配信サービス」「動画共有サービス」の4つ。配信サービスとはNetflixのようないわゆる動画配信サービスで、動画共有サービスはYouTubeのようなものだ。それぞれ実在企業をもじった名前の競合他社が存在しているようだ。私はスーパーハカー専用のソーシャルメディア(!?)を構築することに決めた。その名も「HackLabs」だ。・・・我ながらもう少しひねってもよかったのではと思うが、こういうものと紅茶はストレートが美味しい。

出資を受けるかゼロから起業するか

本来的にはどちらもゼロから起業することと同じだと思うんだが、当初より投資家から出資を受けて創業する「投資家モード」と、投資家なしで会社を設立し、当面の運営資金は銀行からローンを組む「ゼロからの起業」の2つがあり、どちらかを選択しなければならない。後者は初心者には「オススメしない」とある。自分ならどうするかという話なんだけど、投資家に頭を下げ続けるのが嫌なのでゼロから起業することにした。こっちはこっちで銀行に頭を下げ続けることになるが、リアルマネーを払っている人と所詮会社(銀行)の金を払っている人とでは、後者のほうが頭を下げるときのプレッシャーは少ない。

ローンを組む


どの金融機関からいくら借りて、日々の支払いはいくらか。最初なのでスモールスタートがいいよね、ということで「EAZY MONEY」より$100,000のローンを組むことに。ローンを組むことで解除されるSteamの実績。なんかやだな。。。ちなみに毎日$324ほど返済されるローンのようだ。結構えげつないぞ。

オフィスを借りる


オフィスがないと仕事できないので、小さな建物を借りることにした。これ最初は「ガレージ」とか「コワーキングスペース」とかいう選択肢が欲しいところだよね。小さな建物だが、月々の賃料は$3,000である。いやスタートアップの選択肢としては高いでしょ。。

什器類を揃える


最初のオフィスには当然なにも備わっていない。まずはデスクが必要だが、最小規模のもので$3,000する。家賃1ヵ月分のデスクと考えるとめっちゃ高すぎるが、この机から世界制覇を成し遂げることを考えれば、安い買い物である。ローンなのに早くも金銭感覚がおかしくなってきた気がする。自腹ではなく投資家から得たあぶくマネーで、金銭感覚がおかしくなったスタートアップ企業を知っているが、似た感覚だと思う。なおオフィスには机1つ、クローゼット1つ、黒い花瓶の謎の植物を1つ設置した。がらんとしてる。

財務を見る


こいつ何故か初期状態から仮想サーバ借りてやがる!しかも月$1,200も払ってる!月$13,920の赤字ということで、銀行から借りたローン額を考えれば、キャッシュが数か月しか持たないことは自明である。アサシンを雇うとか、借金の踏み倒しオプションが欲しい。

本日の総括

本日は創業というかオフィスを持つところまで進めた。というかAAR書きながらだとまったく進んでいかないねこれ。出資も受けずローンなのに、いきなり高級デスクを買ったり、仮想サーバ借りてたり、デフォルトで金銭感覚がおかしいCEOだということまではわかった。次回は収入を作っていく。アディオス、アミーゴ。

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