起業家という言葉で一括りにしてはいけないよ

「起業家」と一言でいっても、いろんなパターンがあるわけです。

例えば自己資本で事業を興し、そして展開し、得た利益をまた自身の事業に投資し続けるパターンと、融資やVC出資など外部からの資金調達を持って事業を興すパターン。

どちらがいいとかではなく、資金力やアプローチの違いであるんだけれど、どうも日本国内においては起業家=後者の認識が強いように思う。

事業の成長についても同じことが言える。スタートアップは当初は中小企業であることはもちろんだが、中小企業がスタートアップかというと、それはそうでもない。多額の資金調達により数年後にExitを目指すとか、それが全ての中小企業に求められているものでもないんだが、この辺りの分別もあまり一般には行われていないように感じる。

で、いろんな人と話をしてみて思ったことは、起業しない人は単純にビジネスそのものであったり、事業そのものであったり、いろんな会社の成り立ちというものにあまり興味を持っていなくて、極端に言えば、今時点に起こっていることにしか目が向いていないのかもしれない。視野狭窄と言って仕舞えばそれは失礼だとは思うが、それは本当に興味がないから起こっていることなんだよねえ、と。

そして、なぜお金に興味がある人はたくさんいても、ビジネスの成り立ちそのものに興味がある人が少ないのかわからないし、多分その領域では分かり合えるかどうかが起業するか否かの分岐点なんじゃないかなとさえ感じる。

ここでまであくまで私の見解でしかないし、一般化したり、そもそも一括りに話せるものでもないんだけども、もう少し日本では起業という選択肢そのものに対する理解が深まってほしいし、そういう選択が社会的に受け入れられる土壌があっても良いんじゃないかとつくづく感じている。

とりあえずキャピタリズム2でもやったらいい。あの名作、リメイクしてくれないかなあ。

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