レビュー:パリより愛をこめて(監督:ピエール・モレル)

この映画は単純に「パリを舞台にアメリカ政府の諜報員がテロと戦うでござる」なアクション映画なんだ。

話としては実にシンプルだし、どこかで観たような展開を魅せてくれるんだけれど、これがどうにもこうにもなかなかウイットに富んでいて面白い。ハードコアで破天荒、ハゲマッチョで悪態つきまくりのトラボルタ。観ていてハラハラさせられながらも期待してしまう、ある種の「カリスマ性」みたいなものを放出してるんだ。早い話、トラボルタさんパネェっす!なわけ。

アクションシーンの演出もこれまた見事で、ただ単にボカンボカン派手にやってりゃいいベタなアクション映画と一線を画しているのは、例えば銃の扱いであったり、数人のチンピラを瞬殺するトラボルタの動作になんというか品があるところ。螺旋階段の吹き抜けをポイポイと死体が落ちてくるシーンなどを取れば、通常はバイオレンスで残酷なシーンにしか写らないだろうに、これまた品があって妙な美しさがあるんですなぁ。なんの計算も無いだろうに。

ということで、ストーリーうんちゃらよりもアクション映画として優秀作。でも手に汗握るのがアクションだ!っていう筋肉脳なお方はこの映画つまらないと思うよ。