レビュー:ミッション:インポッシブル フォールアウト

トム・クルーズという男はいったい何歳になったら老けるのだろう。いや、老けたトム・クルーズを見たいだなんてことはまったく思っていないが、56歳の彼は、それこそ皴の数こそ増えたようにみえるが、未だにイケメンっぷりが半端ない。アメリカ人にしては背は高くないトム・クルーズ。背の低さを補ってなおあまりまくるイケメンっぷりはいったいどこからやってくるのだろう?と、どうでもいいことを本作のエンドロールを見ながら考えたのだった。

さて、フォールアウトというタイトル通り、今回のイーサンは核爆発により生じる悲惨な状況を未然に防ぐべく、とあるシンジケートと立ち向かう。この手の話のお決まりのストーリー展開ではあり、予測可能な展開が見て取れるが、ちょっとユニークだと思った点がある。それは、初っ端からミッションを失敗し、最終的なミッションの達成への到達難易度を上げてしまったことだ。

つまり初っ端からドジったわけだが、このドジさをリカバリーするにあたって要した労力が半端ない。その労力の多さにはトム・クルーズの実年齢である56歳という数値は全く感じさせず、そこにはいつものマジイケメンなトム・クルーズが、ただ全速力で走り、颯爽かつ大胆に大型バイクを猛スピードで駆り、足のすくむような崖をよじ登り、そして高度20,000フィートからダイブする。スタントなしの本人の実演で繰り広げられる数々の行動は、もはやアクション映画のそれを超えており、これ実写?トムちゃん今回で死ぬんじゃないの?と、ただただ観ている側を映像の中へと引き込むのだ。

結局何が言いたいかというと、スパイ大作戦から派生したはずのミッション・インポッシブル、もはやスパイ要素は「007」シリーズに譲って良いのだ。ちょっとスパイだけど目立ちすぎる人のアクション映画として、というかイケメン俳優がどれだけ自分の限界を試せるのかを、ただただ観る(手に汗を握りしめながらひたすら見守る)映画としても十二分に面白いのだ。今回もビルとビルの間を跳ぶという離れ業を成して骨折したようだが、落ちたわけでもなく成功させている。トム、君は何故そうなのだ!

次作の頃には60近い齢になっているかもしれない。だがイチ映画ファンとして、トム・クルーズという俳優を愛する者として、彼にはいつまでも無事に、そして生涯現役であり続けてほしい。そんな風に勝手に願うのであった。トムちゃん、めちゃイケメン。

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