
いわずもがなのサスペンスの名作であるユージュアル・サスペクツ。この映画のレビューについては、ネタバレしないで書くことは難しい。
数々の伏線を組み入れ、そして終盤で観客の予想をはるかに上回る展開をみせてくれる作品であり、魅力はまさにそれが全てである。そのストーリーはスピーディーでありながら、大胆にして繊細、そして知的に展開する。
キャラクターが際立って魅力なわけでもなく、音楽が情緒的なわけでもなく、風景が美しいわけでもないのに非常に魅力的なのは、セリフの一つ一つ、行動の一つ一つに意味をもたせているからであり、それは映画としてのシナリオの勝利である。
シナリオはもとより、キャラクター設定、アクション性、雰囲気等々、展開のスピードなど、サスペンスの楽しみ方にもたくさんある中で、改めてサスペンスらしさとは何だろうと考えさせられた秀作。