品川のT・ジョイにて上映開始初日の観賞。
なんだかなー。原作読んでから少し時間が経っているのでアレかもですが、これはもう原作・司馬遼太郎の「燃えよ剣」ということにせずに、ふつーに新撰組の土方歳三を描いた作品ってことにきておけばよかったんじゃないの?というくらい原作感はゼロ。合わせたのはラストシーンと石田村のバラガキくらいでは?
邦画の歴史モノの映画でやってほしくないのが、ディテールにこだわらないところ。例えば轍のある道路がでてしまったり、本来の舞台とは全く違う違う城を使ったり、なんなら舗装されたコンクリートがみえてしまったりするところで、なんだかもうそこまでテキトーにやるんだったら作らなくても良いのでは?とさえ思ってしまうのだった。
よかった部分もあって、それは配役がマッチしていた点。特に徳川慶喜役のゴーカイブルーさんは、徳川慶喜という人物の良い点も悪い点もよく演じてくれている感じがあって、素晴らしかった。
踊りシーンやら、山崎なにがしが大阪弁でまくし立てるシーンやら、柴咲コウやらは、映画なので多少のエンタメ要素をいれただけだと思うけれど、そういうのいらなかったよね。
時間的な制約の中に無理やり詰め込みました、と感じさせる展開もよろしくなかった。これじゃストーリーにメリハリを感じられないんですよ。
燃えよ剣、かどうかは別として、新撰組やら土方歳三には、漫画、小説、映画その他の影響から、観る側それぞれの想い描く人物像があると思っていて、その姿がたぶん本当にバラバラなので、演じるのも創るのも難しいんだろうね。
特に岡田准一氏は歴史モノに使われすぎなので、良い俳優だとは思いながらも、ストーリーに馴染ませるのが難しいですね。
そこまで言うなら、じゃあ誰が土方歳三として適切なのか??
いないんだなー、、それが。(あえて荒木飛呂彦先生とは言わない)