遊子水荷浦の段畑に行ってきた

私の生涯研究のテーマの一つとして「石垣と人の暮らし」というものがあるのだが、そのテーマに沿ったフィールドワークとして、遊子水荷浦の段畑に行ってきた。

遊子水荷浦の段畑は、宇和島の中心地から車で約1時間ほど。三浦半島の端にある。海岸沿いを走るルートがドライブとしても楽しい場所。

景観は見ての通り絶景で、時間をかけて行く価値のある場所だった。晴れていればもう少し美しさを伝えられる写真が撮れたに違いないという点は残念。

農作業用にモノラックが広範に渡って設置されていた。収穫物の搬送用途はもちろんのこと、人間の搬送にも使っていると思う。約1メートルの石垣で構築された段畑には、モノラックは必須なんだろう。

石垣としては、割石の乱積みに相当すると思われる。石は尖っているが、この形状からは大きな石を何片かに割ったものを積み上げているように見受けられるのだ。ゆえに野面乱積みではなく、割石乱積みとなる。また、恐らく裏込めはしていない。乱積みによって隙間を多く作ることで、通水性を良くしているのだろう。

ちなみに馬鈴薯を栽培していた。

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