奈良に行って木造建築物観てきた

小谷城と京都での美味しい飲食のついでに奈良に行ってきた。小谷城のついでに奈良に行く人って少ないと思いますけども。

奈良って松永久秀と筒井順慶のイメージしかなく、だいたいそれで合ってるわけですが、多くの方が修学旅行で訪れているのではないかなと。私の場合、中学校も高校も修学旅行は渋くも「東北」だったもので、奈良の観光スポットに訪れたことはない。高取城跡に行ったことがあるだけである。

ふつう高取城じゃなくて大仏とか行くだろ。

てな感じで定番スポットの興福寺と東大寺に行ってきた。とっても寒くてですね、車でもなかったので冬場に観光って辛いわけですよ。よって半日しか回らず早々に帰った。次回は車かなと。

昨年、約300年ぶりに復元された中金堂。8世紀に創建されて依頼、7度も消失している。屋根の形が素晴らしいですね。破風がないのは創建時から焼失都度に繰り返し規模や形式を維持したままに再建されたからかな。同じく消失の被害に遭っても、設計をし直した大仏殿との違いが面白い。

国宝の五重塔。逆光だったので無理に現像したら色合いが青みがかってしまった。現存するものは1426年に再建したもの。古都奈良の象徴ともいえる、圧倒的なスケールと存在感。東京で生まれ育ち、高層の建築物に慣れ親しんでいる私にさえ、そのスケールの大きさには唖然とさせられる。これは本当に観ていて飽きない建築で、とりあえず10分位色々な角度から眺めていたが寒すぎて撤退した。創建当時には、きっと多くの人々がため息をもらしたに違いないと考えると胸熱。

国宝の北円堂。八角堂、八角円堂と呼ばれる、屋根が八角形の建築物。これ唐破風があるのが特徴なんだろうか。江戸時代に再建したそうで、恐らくその際に唐破風をつけたのだと思う。唐破風つきはユニークであるけれども、もともとのデザインのほうが、シンプルで美しかったのでは…との所感。奈良は八角円堂巡りだけでも飽きないと思う。

国宝、東大寺の大仏殿。その名の通り、大仏を納めている建築物である。圧巻のスケール。この建築物に言えることは、多くの方が外観よりも中身のほうが目当てだということ。人間とは異なり、内面に目を向けられているといえばかっこいいんだが、この素晴らしい建築を目の前にして何も感じないのは非常にもったいない。これも江戸時代に再建した際に唐破風をつけているが、こちらは八角円堂とは異なり唐破風をつけたことで、その威容が増している印象。なんにしても最高の建築物の一つ。大仏ももちろん素晴らしい。

ここまで書いてきて気づいたんですが、城巡りをしている影響か、いつの間にか木造建築好きになってたなと。しかも奈良はローマかというくらいの至宝の集う場所で、木造建築好きにはたまらない場所だとわかった。

薬師寺や法隆寺なども行けておらず、大和郡山城攻めも残ってるし、寒くない時期にまた再訪したい。そう、寒くない時期に…

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