城攻め:吉野ヶ里遺跡

吉野ヶ里遺跡

吉野ヶ里遺跡の名前くらいは、お城に興味がない方々でも、歴史の授業やらニュースやらで聞いたことがあるでしょう。有名な環濠集落の史跡であり、国営公園のこと。

環濠とはその名の通り、環状の壕、すなわち空堀にて囲まれた集落のこと。弥生時代の人は、蓄えた資源を外敵から守るため、その防御策として壕をめぐらせ、木柵・土塁・逆木を構築したわけです。

ゆえに環濠集落は、城の原点でもあり、吉野ヶ里遺跡は日本100名城の1つに認定されている。

訪れて改めて実感したのは、その領域の広大さと、開けた地形、外輪と内輪で構成された二重の壕で、これはもう本当に城ですね。

出土された遺骸の中には、首が切断された遺骸や(これは死後に切断されたらしい)、腹部に複数の矢尻が入った遺骸などもあり、この長閑な風景の場にも、かつて戦乱があったのだなあと思った次第。

かつてここで暮らしていた人々は、日々どのような思いで、何を考え、何を楽しんで暮らしていたんだろう。今となってはその片鱗を伺えるにすぎないが、その片鱗から、かつての姿を想像することは、史跡乗る楽しみ方の一つなのだ。

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