函館と私

立待岬

函館に行ってきた。諸々忙しいので日帰りである。

子供の頃は毎年お盆の時期になると函館に行き、お墓参りをしていた。お墓参りといっても会ったことのないご先祖様のお墓なのだが、夏の風物詩の一つとして楽しんでいた。

大人になり毎年行くこともなくなり、今回は6年ぶりの訪問だった。6年もあれば街は変わるもので、もう棒ニデパートは閉店しているし、駅の周りはずいぶんと綺麗になっているし、電動自転車のレンタサイクルもあった。

そして墓参りの際に供花を購入していたお花屋さんは、閉店していた。なんとなくそんな気がしていたので、別のところで買って行って良かった。

西波止場や金森倉庫の界隈の賑やかさも、ハイシーズンの割にはコロナ禍の影響で外国人がほぼいないため、閑散とした様子さえあった。観光都市である函館にとっては、コロナウイルスによる影響はかなり大きいものと思われる。

街の見え方、景色の見え方は、年齢を重ねるごとに変わってくるものである。街そのもの、景色そのもの、それぞれの移り変わりとは異なり、目で見て、風を感じて得られる情報そのものが全く変わってくる。

かつて立待岬はただの岬でしかなかったが、今見てみればパノラマの広がる眺めの良い場所であり、台場として使用されるのに適した土地でもあるとも思うし、純粋に美しい景観なのだ。

見える景色は、これからも何度も変わるのだろう。その時、刹那を生きるのだ。

コメントを残す