城攻め:今帰仁城

今帰仁城は世界遺産でもあり、日本100名城でもある。

さて、今帰仁という文字を見て、読める方はどれほどいるのだろうか。

馴染みのない名前かもしれないが、今帰仁村はファミリー層に大人気な美ら海水族館や、カップル層に大人気な古宇利島にほど近い村である。村といっても人口は9500人弱いる。面積は約40キロ平方メートル。村の花はハイビスカス。

なお、今帰仁と書いて「なきじん」と読む。ここまで読みにくかったら私としては大成功。

古代の琉球は、三勢力にその支配が分かれていた。三勢力とは「北山」「中山」「南山」のことで、後世ではこれを「三山時代」と呼んでいる。いわば琉球三国志である。超かっこいい。

今帰仁城は前述の三山のうち、北山王国の王の居城だった城である。北山は中国との朝貢貿易によって潤っていたそうだが、1416年に中山王国の尚巴志王に滅ぼされている。なお尚巴志王は琉球王国を成立した初代の琉球王国王。

今帰仁城は広角でないと全景を治められないほどの巨城で、沖縄県内最大のグスクである。当然のごとく山城であり、主郭からの眺めは非常に良い。

そしてこの城も勝連城と同様に後ろ堅固である。実に攻めたくない城だが、広大ゆえに防御にも多くの兵を裂かなければならないのもまた事実かなと。弓兵の配置には困ったのではないかと推測する。

今帰仁に訪れる機会があれば、ぜひ訪れてもらいたい。そして今帰仁は非常にのどかな村でもあるので、海側のリゾートホテルではなく、山あいのゲストハウスなどに宿泊して、人工の光の少ない場所で夜空を眺めることをお薦めしたい。まあ私の場合は曇っていて何も見えなかったのだが。

100名城はこれで残り16城。

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